
デキルバメンバーのさつまいもです。小三の長男と、年長の双子がおり、三人とも毎日家で過ごしています。
教科書を読み、問題を解くスタイルの「勉強」に取り組めない長男が、どうすれば少しでも学んで成長していけるか、悩んでいる時にデキルバを知り、入会しました。よろしくお願いします。
勉強嫌いで不登校の息子が夢中に
我が家の長男は、学校の環境が合わず、小学一年から不登校になりました。
家で勉強できるようにいろいろと試していますが、「勉強」という言葉を聞くだけで怒り出すほどで、取り組むのが本当に難しい状況です。
でも、そんな長男が唯一夢中になっているのが、『武神遊戯』。
75枚のカッコいい漢字のカードから、自分だけの組み合わせで、オリジナルの必殺技を作るゲームです。
長男はもともと戦いごっこが好きなこともありますが、技を考えることがとても楽しいようです。「漢字の勉強…」と言おうものなら暴れ出す子が、自分からカードを床一面に広げて、夢中で試行錯誤をしています。
ゲーム形式のルールはありますが、長男は自由にイメージを膨らませるのが好きなので、「技を作る遊び」として楽しんでいます。
遊びながら漢字の読みをマスター
『武神遊戯』をやっていると、「かっこいい技になるのはどの漢字かな?」と考えながら試行錯誤するので、自然と漢字の意味や読み方が身についていきます。
漢字の音読みって、覚えるのが結構難しいですよね。でも、技の名前には音読みがよく使われています。たとえば、ドラゴンボールの「魔貫光殺砲(まかんこうさっぽう)」や、ストリートファイターの「昇竜拳(しょうりゅうけん)」など。(少し昔の作品ですが、皆さんご存知でしょうか……?)
『武神遊戯』のおかげで、長男は追加カードも含めた200字以上の漢字の音読み・訓読みを覚えることができました。
さらに、「龍光」だと「龍の光」だけど、「光龍」だと「光の龍」になる、といったように、熟語の語順の違いで意味が変わることにも気づいていて、語彙力がしっかり身についているのを感じます。
長男は文字を書くのが大嫌いですが、かっこいい技の名前なら「書きたい!」という気持ちが生まれるようです。カードをじっと見ながら、一生懸命、技名を書いている姿には正直びっくりしました。
『武神遊戯』は長男が本当に好きな遊びなので、担任の先生にも技をまとめたファイルを見せました。すると先生から言われたのは、
「漢字の読みと意味を理解して、自分で組み合わせて、それを自分で使ったり、人に説明するというのは、すごいことですよ!」
……え、そうなの?私は正直、「使う漢字も決まっているし、似たような技名を作っているだけじゃない?」と思っていました。でも身につくのは漢字の力だけではないんですよね。
たとえば、長男が一年生の頃に作った技「火王刀炎鉄」。本人は、とても熱心に技の説明をしてくれました。
「魔術で炎の門から火の王が召喚されて、それが火王刀炎鉄という刀にシューってなって、刀から炎がバーって出て、相手が燃えるの」
身振り手振りを交えながら話す長男は、まるでアニメのワンシーンを実況しているかのようでした。技を考えることで、自分なりの世界を作る想像力と、それを人に伝えようという表現力を鍛えているんだと思います。
ちなみに2年後の今、説明するとどうなるか聞いてみました。「刀を地面に刺すと、炎がぶわーっと吹き出して、永遠に消えない炎が敵を燃やしつくす」だそうです。表現力が上がったような、あんまり変わってないような…?でも楽しいからいいんです。
漢字遊びが自信と好奇心につながった
なかッち先生は、教材に込めた想いとして、こう語っています。

漢字学習を楽しい物にし、少しでも「漢字学習を自分事化してほしい」という願いを込めて作ったものが本教材です。
漢字は「暗記するもの」ではなく、「使って楽しむもの」。そうすると、あっという間に吸収してしまうんだなと実感しました。
何より、本人が「かっこいい技ができた!」と満足そうにしている姿を見ると、親として本当に嬉しいです。
一番大事なのは、子どもが興味を持てるかどうかだと思います。何がヒットするかわかりませんので、興味が持てそうなら、ぜひ、まずは75字からチャレンジしてみてください!
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