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小3の壁|あまりのあるわり算の理解につながる遊び&教材

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小3算数、最大の壁ともいえる「あまりのあるわり算」

多くのお子さんがつまずいてしまい、算数嫌いを加速させることにもなる高い壁です💦

しかし「あまりのあるわり算」は、小4『わり算の筆算』にもつながりますし、文章題では問題文をよく理解できているかの指標にもなる重要な単元です。

そこで今回は、ご家庭で遊びながら『あまりのあるわり算』をマスターしていける算数遊びを3つご紹介します。

教材作成・記事執筆
デキルバ講師。千葉大学教育学部。塾講師、小学校教員、児童指導員を経て現在に至る。著書『苦手さのある子も夢中になる国語遊び&教材アイデア』

オジャ|久我 樹
デキルバCPO。夢中力クリエイター

塾講師、小学校教員、児童指導員を経て現在に至る。著書『苦手さのある子も夢中になる国語遊び&教材アイデア』。

教材・記事監修
画像:発達障害や学習障害の子どもも夢中で遊びながら楽しく勉強がわかるようになる教育サービス「デキルバ」の主宰中道貴洋のアイコン。

なかッち|中道 貴洋
デキルバ主宰。夢中力クリエイター

塾講師、小学校教員、児童指導員を経て現在に至る。著書『苦手さのある子も夢中になる遊び&教材アイデア』シリーズ、寄稿『授業力&学級経営力2024年3月号』『特別支援教育の実践情報2025年5月号』、他講演多数。

なぜあまりのあるわり算が苦手?

子どもが「わり算が苦手…」と感じ始めたとき、実はわり算よりも前の段階が原因になっていることも少なくありません。

まずは、特につまずきやすい2つのポイントと、それを家庭で見つけるためのヒントをご紹介します。

原因①:ひき算・かけ算が定着していない

お子さんが「あまりのあるわり算」でつまずいているとき、その原因はわり算そのものにあると思いがちです。

しかし、実はその根本には、すでに学習したはずの「繰り下がりの引き算」「かけ算九九」がしっかりと定着していないという原因が隠されていることが少なくありません。

これらの理解が不十分だと、お子さんは計算の途中でつまずいてしまい、「どうしていいかわからない」という状態に陥ってしまいます。

あまりのあるわり算の計算は、「かけ算」と「引き算」の組み合わせで解くことができます。

たとえば、41÷6の計算を考えてみましょう。

① 「6の段で41より小さくて一番近い積になるのは6×何かな?」と考える。

6×6は36…
6×7は42…

42は41より大きいから、答えは6かな

このように、頭の中で6の段の九九を「6、12、18、24…」と唱え、41を越えない最大の数36を見つける必要があります。

かけ算九九への理解が不十分だったり、バラバラに聞かれると答えが出てこなかったりする場合、答えを探すのに時間がかかり、「わからない」という気持ちにつながってしまうのです。

そこからさらに以下のようなステップへと続きます。

② 41から36を引いて、あまりを出す。

6×6=36だったから、あまりは41-36になって…

一の位の1から6は引けないから、これはえーっと…

もし、繰り下がりの引き算に苦手意識があると、このステップでつまずいてしまい、答えまでたどり着くことが難しくなります。

特に、2桁の数から2桁の数を引くという計算は練習が必要なため、この部分でミスが多発することがよくあります。

原因②:短期記憶や書字が苦手

あまりのあるわり算の苦手さの原因になり得るものは、計算力だけではありません。

「短期記憶」「書字」の苦手さが隠れていることがあります。

あまりのあるわり算は、複数のステップを同時に処理し、一時的に情報を記憶しておく必要があります。

たとえば、23÷6の計算を考えてみましょう。

①23÷6で、6×3=18と見当をつけ、商の3を立てる。

②その3と6をかけた18を覚えつつ、23ー18という繰り下がりの計算を暗算でする。

③23÷6と書かれた右辺に「3あまり5」という風に①でわかった3と②でわかった5という数字を区別して書く。

この一連の作業では、「商を立てる」「かけ算をする」「その答えを記憶する」「書き写す」「引き算をする」という複数の情報を頭の中で同時に処理し、実行しなければなりません。

短期記憶が苦手な子は、途中の数字や次の手順を見失いやすく、どこまで計算したのかわからなくなったり手順を飛ばしてしまったりすることが多くなります。

また、書字が苦手な子は数字を枠内にきちんと書くことが難しかったり、式を書いている途中にずれてしまったりすることがあります。

これが原因で、数字を読み間違えたり誤った計算をしてしまったりと、些細なミスから間違いにつながってしまいます。

特に「あまりのあるわり算」は、答えを出すだけでなく「あまり〇」と書くという新しいハードルが加わります。

これまでの計算は数字だけ書けばよかったのが、急に文字も書くことが求められ、しかも答えのスペースからはみ出さないように、小さく丁寧に書く必要もあるため、書くことが苦手な子にとっては大きな壁になってしまうのです。

書字が苦手な子は

・プリントを拡大する
・「あまり」は「…」にしてもらう
・「あまり」と書いたハンコを使う

などの合理的配慮を行い、取り組みやすい環境を整えることが重要です。根性論で書かせるのはNG!

このように、お子さんが「あまりのあるわり算」でつまずいているのを見かけたら、単に「わり算ができない」と決めつけるのではなく、

✅ 繰り下がりのひき算やかけ算九九での躓きはないか?

✅ 「短期記憶」や「書字」に苦手さがないか?

などを注意深く観察してみましょう。

本記事では、苦手さのあるお子さんもこれらのステップを無理なく順番にクリアしていけるような構成になっている遊びを紹介していきます✨

少しでも当てはまるお子さんは、ぜひこれから紹介する算数遊びに挑戦してみてください🎵

家庭でできる算数遊び3選

計算問題に取り組もうとしても、「宿題や学年相応のドリルでは子どもがやる気にならない…」という事はとても多いですよね。

やっぱり子どもの力を育てるには興味が持てる遊びの中で育てていくのが一番です!

① すごろく0まで逃走中

小3算数『あまりのあるわり算』を学ぶ際、子どもが同数累減の考えを楽しく習得できる遊びの説明画像①

あまりのあるわり算の「あまり」は何かを理解する遊びです✨

◆ 遊び方

① 数シートなどを用意し、鬼とチャレンジャーに分かれます。↑の画像では、鬼が60から、チャレンジャーが40からスタートしています。

② ジャンケンをして、鬼が勝ったら0に向かって6マス進み、チャレンジャーが勝ったら0に向かって4マス進みます。

③ ジャンケンを繰り返し、鬼がチャレンジャーのマスに追いついたら鬼の勝利。鬼に捕まる前にチャレンジャーが0に辿り着けたらチャレンジャーの勝利です✨

④ ゲーム終了後に、「何回ジャンケンに勝ったでしょう?」と質問します。慣れてきたら、子どもと一緒に「どこからスタートするか」「ジャンケンに勝ったら何マス進むか」を相談して決めてみましょう。

小3算数『あまりのあるわり算』を学ぶ際、子どもが同数累減の考えを楽しく習得できる遊びの説明画像②
補足

慣れてくるまでは、スタート地点を進マスの数の倍数にしておくといいです。
(例:1回で3マス進むなら、スタート地点を30にする)

スタート地点を割り切れない数にすることで、「最後のあまったマス=あまりのあるわり算のあまり」という理解にもつなげることができます。
(例:1回で3マス進み、スタート地点を25にする。最後は1マスあまり、これが「あまり」となる)

② □はなーに?

小3算数『あまりのあるわり算』を楽しく習得できる遊びの説明画像③

あまりのあるわり算を脳トレ感覚で楽しく理解できる教材です✨

◆ 遊び方
画像:発達障害や学習障害の子どもも夢中で遊びながら「小3算数|あまりのある割り算」を学べる教材「しかくはなーに」のルール説明1
画像:発達障害や学習障害の子どもも夢中で遊びながら「小3算数|あまりのある割り算」を学べる教材「しかくはなーに」のルール説明2

問題は全部で13ステージ!!!

まずは【 13 = 2 × 6 + ⬜︎ 】のような簡単な問題から始まるから安心🌟

③ わり算クエスト

小3算数『あまりのあるわり算』を楽しく習得できる遊びの説明画像④

ゲーム感覚でわり算の文章題に挑戦できる遊びです✨

◆ 遊び方

① 教材をダウンロードし、プリンターで印刷します。

② 半分に切って1問ずつ出題できるようにします。

③ 答えの部分を折って見えないようにして遊びましょう✨

★くり返し遊びたい場合はラミネート加工などをしてくださいね!

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画像:LD(学習障害/限局性学習症)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム)、DCD(発達性協調運動障害)といった神経発達症(発達障害)や不登校児童の学習支援及び保護者へのピアサポートを目的としたコミュニティ「デキルバ」のアイデアを詰め込んだ書籍、「苦手さのある子も夢中になる算数遊び&教材アイデア」の書影。

明治図書出版より 1,980円(税込)で発売中

まとめ

デキルバの授業例

上記で紹介した他にも、デキルバでは様々な方法で読解力の育成をはかっています。

✅ 力ードゲームやカードゲームをしながら少しずつ計算力UPを目指す授業

✅ 好きなゲームや都市伝説のサイトに書かれた文章を読みながら読解力を育てる授業

✅ 映画やアニメになった小説の見比べをする授業

✅ 自分でオリジナルゲームを作りながら、遊ぶ人にルールが伝わる文章を考える授業

✅ デキルバのオリジナル教材を使った授業

「たし算ひき算」と聞くと「計算ドリルをさせたり、文章題のワークをやらせなきゃ」と焦ってしまうかもしれませんがこんなにたくさんの方法があるんです・:*+.\(( °ω° ))/.:+

焦りがなくなり親子関係が良くなった

今回ご紹介したような方法とお子さんの特性やご家庭の状況に合わせた取り入れ方を、同じような悩みを抱えた相談者さんにお伝えしたところ

どうすれば良いかわからなくてドン詰まりだったけど、これならできそうと思えるアイデアがいっぱいで希望が出てきました!

と喜んでくださいました✨

デキルバを利用してくださっている方の中には、こうした相談や個別サポートを通して

「ギスギスしていた親子関係が改善してきた!」

「子どもが家事や自分の身支度を自分からし始めた!」

という勉強とは違った思わぬ変化があったと報告してくださる方もおられます。

子どもの学習に対する不安が日常の様々な所に影響を与えているのだと改めて実感する現象ですよね。

子どもの読解力を育てる教材やアドバイス動画はたくさん世に出回るようになってきましたが、お子さんの特性とご家族のキャパに合わせたアイデアを提案してくれる所はまだまだ多くありません。

学習サポートコミュニティ-デキルバ-では、これからも凸凹で悩む子どもたちの学習に関する悩みやご家族の不安を楽しく解消できる方法をお伝えして参ります。

学習や子育ての事でお困りの事がありましたら、ぜひ下記をお役立てください▼

◆ デキルバブログ(無料)がオススメ

まずは自力で学習支援の情報収集をしたいという方にピッタリ。

家にある物で遊びながら学ぶアイデアの紹介や相談事例の紹介など、ご家庭でのサポートに役立つ情報が誰でも閲覧できるようになっています。

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◆ zoom相談(会員限定)がオススメ

「何から話せばいいかわからない」という方にもピッタリ。

学習支援の専門家が、質問をしながら一緒に状況整理をして、ご家庭にピッタリの支援方針を考えます。

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◆ オリジナル教材(会員限定)がオススメ

「市販の教材も色々試したけど全然ムリだった」という方にピッタリ。

教育現場で15年以上凸凹のある子の学習支援をしてきた知見を生かし、本当に子どもが夢中になる教材を制作しています。

教材の種類は、国語・算数・英語・ゲームに分かれています。

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