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koukun
参加者こんにちは。
小学6年と5年の男の子の保護者です。
5年の子(ADHD 注意欠如と自閉の傾向)のことで、ご相談です。人との会話や人に教えてもらうときに、
どうしても何か他のことをしながらだったり、会話で答えを得たと思ってしまうと、話の途中なのに、
自身が安心または満足するのか、
集中力がなくなり、人の話を聞くのをやめて次の行動を進めたり、
違う話を始めたり(本人にとってはなんらかの関連性がある場合はあるが、他人からは唐突に感じる内容)、
どこかにいなくなったりすることがあります。親から見てると、聞く態度としては最悪なので、他人に不快感や誤解を与える行動でヒヤヒヤしてみています。
また、本人も、本質的に理解しないまま、わかった気になっている場面が多々あるようで、
また同じことを聞くみたいな場面もあります。このままだと、他人を怒らせてしまい、人に助けを求めることを恐れるようになると余計に本人は苦しくなると思います。
現状でも人に聞くことにやや自信がなく、声も小さい様子の子ではあるので、既に人に聞くことに苦手意識があるように思いますが、更に苦手意識が進むスパイラルに陥らないか危惧しています。普段は、本人が聞いてくれていない様子だと、こちらから話すのをやめて、気づいて聞いてくれるまで待つということを繰り返していますが、
他人に怒られても、むやみに悩まないように、出来ることを伸ばしたり、増やしたりして自信を持たせることに加えて、
そろそろ、上記のような特性、癖があるから意識しようねと本人に具体的に声掛けしてもよいものでしょうか。(自分の悪いところを指摘されるので怒り出しそうで心配ですし、自己肯定感に悪影響がでないか)
もしくは、そのうちに自然に身につくスキルなので、今の年齢ではそこまで気にすることはないでしょうか。よろしくお願いいたします。
古賀ちゃん
参加者こんにちは!
公認心理師の古賀ちゃん(https://x.com/sugar_xxoo)です!少しでも参考になればと思ったので回答の方書き込みます!
お話の聞き方、心配になるポイントですよね。
koukunさんの仰る通り、今後のSOSの出しやすさ、対人関係の構築のしやすさに大きく関連してくるところになってきます。書いてある情報からのアセスメントになりますので、要点がずれていたらごめんなさい🙇♀️
ADHDを持たれているとの事でしたので、「話に集中する難しさ」「他の刺激への目移りのしやすさ」等注意・集中に関する特性から来ている部分が大きいのかなと推測しました。
「本人に聞く気がある上で、それでも他の刺激が気になってしまって集中する事が難しい」という場合は努力で何とかするのが難しい部分になってくるので、ご本人にとっても「何で僕人の話聞けないんだろう…」と自信をなくしてしまいがちにな部分になります。
合う・合わないがありますが、注意・集中の部分はお薬の力を借りて楽になるケースもかなり多いので、困り事の部分を主治医に相談してみても良いかもです🙆♀️
もしすでに服薬されている場合も、主治医の先生に相談する事で他にもっと本人の助けになるお薬を探してみよう!の流れになる事が多いので、「とりあえず相談するだけしてみよう」で聞いてみてもらえると良いかもです🙆♀️「普段は、本人が聞いてくれていない様子だと、こちらから話すのをやめて、気づいて聞いてくれるまで待つということを繰り返しています」
→とても良い対応だと思います!上記対応で改善が見られない場合は、
① 「ちゃんと聞いてるのに何でダメなの?僕は何かしながら(例えばお母さんがお皿を洗いながら)聞いてても別に気にならないよ?」になっていて、「どうして聞く態度を作らなければならないのか」が本質的に分かっていない可能性がある
②「何かしながら聞いてはダメ」は分かっているけど、「じゃあどうしたらいい?」が具体的に分かっていない可能性がある
③自分が話したい事ややりたい事が気になってしまい、切り替える事が難しい可能性がある
辺りが考えられそうです。そのため、追加で何か対応する場合は(もうされているかもですが)、①②にアプローチするのがおすすめです。
具体的には
①「聞く態度」が相手に与える印象について伝える(どうして聞く態度が必要?を本人に分かるように伝える)。この時「〇〇も自分がされたら嫌でしょう?」を言ってしまうと「僕は嫌じゃないよ?」で平行線になってしまう事があるので、「〇〇は嫌じゃないかもだけど、嫌な人”も”いるんだよ。しかも!!初対面で”この人はこれ嫌かな?嫌じゃないかな?”を見抜ける人って、いないんだよね…お母さんも無理だよ、誰もできないの…人間って難しいね。だから人から何か教えてもらったり人と話したりする時は”とりあえず人から嫌がられにくい聞き方”にするのがおすすめだよ!同じ”ちゃんと聞いてる”なら、ちゃんと聞いてるのに聞いてない!って誤解される聞き方よりも、ちゃんと聞いてくれて嬉しいなぁ〜って思ってもらえる聞き方の方がお得じゃない?しかもこれ実は聞いてなくても聞いてる風に見えるからね!(笑)ますますお得じゃない!?」みたいな感じで、本人の「聞いてるよ」を受容しつつ、もっとお得な方法があるよ!すごーい!の雰囲気でお伝えしてもらえると、モチベーションに繋がりやすくなるかなと思います🙆♀️✨
あくまでお得だよ!の方向で、ご心配されていた「ダメなところを指摘する」の方法でもないので、試しやすい導入方法かなと思いました。「僕は困ってないからやらない。お母さんが勝手に得すれば良いと思う」になって感触が微妙な場合は、「お母さん苦手で1人でやる自信ないから、〇〇先生してよ〜💦お願い!」で誘ってみるのもおすすめです🙆♀️②「そもそもちゃんと聞いてますよの態度ってなに?」を「〇〇しない」ではなく「〇〇する」で伝える。「何か触りながら聞かないよ」ではなく、「手を膝に置いて聞く」「テレビを消すから待ってと相手に伝えてテレビを消してから聞く」「他に持っているものを自分の後ろに置いて聞く(前や横だと視界に入って気になってしまうため)」「相手の顔を見て話を聞く」「聞いている時はうん、うんと相槌を打つ」「何かを教わっている時は自分の話をする前に”分かった!ありがとう。僕の話もして良い?”と聞く」みたいな感じで伝えてもらうと、イメージがつきやすくなるかもです🙆♀️✨
カルタや神経衰弱にしてゲームをしながら覚えていくと、頭に残りやすくハードルも下がるかなぁと思います🙆♀️✨開始時期についてですが、5年生さんはこれから思春期に入ってくると自立心が芽生えてきて大人の言う事を聞くこと自体にストレスを感じる時期に入ってくるので、今から試してみるのが良いかと思います!
注意・集中は大人になるにつれて世界の物珍しさが良い意味で薄れていくので、年齢とともに緩やかになってくる部分にはなります。
ただ、これも個人差がありますので、その前に「人に相談するの怖い」になってしまうリスクを考えると今から始めた方が良いのかなぁという印象です。
「聞く態度って何で必要なん?」「聞く態度って具体的には何なん?」は知っておいて損はない知識ですしね🙆♀️✨なので総括すると
「注意・集中の本人のコントロールが難しい部分はお薬の力も借りつつ、知識やスキルとして”聞く態度って何なんだ?”を身に付けていく」
の方向が良いかなと思ったのですが、
いかがでしょうか?参考になりましたら幸いです٩(◦`꒳´◦)۶✨
できた!を作る公認心理師
❤️🩹古賀ちゃんkoukun
参加者古賀ちゃんさん
貴重なアドバイスを頂き、ありがとうございます。
2ヶ月くらい先になりますが主治医ともコントロールの面について相談したいと思います。一方で、頂いた話をもとに息子と話をして、「何で僕人の話聞けないんだろう…」と思うことはあるか?、人と話ししてるときに困ってることはないか?、話の聞き方のことで人から怒られることはないか?と聞いたところ、意外だったのですが、そもそもそういうことは無いとのことでした。
ただし、個別に学校の先生、習い事の先生や放課後等デイサービスの職員の話を伺ってきた中では、話を聞けていない状況は第三者から見ても確かにあるようでして、声かけをする必要はあると度々話題になる状況にあります。そのため、コントロールできないというよりは、本人がコントロールできていないことを自覚していないか、あっても何らかの理由で困っていることを認めたくないあるいは話したくないのかもしれないのかなと想像しました。
いずれの先生方は、本人の特性をお伝えしている先生方なので、本人への直接的な厳しい指導や指摘がない分、本人に困り感が現れていないのかなとも思ったりしています。
また、好きな先生は誰?と聞くと、上記の先生方のみであり、話を聞いている限りは、その他の先生との違いとして、話を個別にゆっくり聞いてくれるか否かのように見受けられました。
他の先生とのやり取りは知るすべがないので分かりませんが、本人として困り感なく過ごせているのは、信頼関係を築けている大人が、本人の事情・特性を知って配慮してくださっているからであって、偏った守られた環境によるものではないとも想像しました。本人に困り感がないのに、あえて困り感を親の側から伝えるのもどうかと思うので、本人に対する指摘としてではなく、「知識やスキルとして”聞く態度ってなんだ?」ということとして、どうして聞く態度が大切なのか、「聞く態度」が相手に与える印象と、具体的に聞く態度として望ましい形はこんなだよという知識を、まだ素直(?)なうちに、教えていくようにしたいと思います。(自戒を込めて親自身も意識しながら)
古賀ちゃん
参加者ご返信丁寧にありがとうございます!
現状ご本人が大きく困っていないとのことで一安心です☺️
→「好きな先生は誰?と聞くと、上記の先生方のみであり、話を聞いている限りは、その他の先生との違いとして、話を個別にゆっくり聞いてくれるか否かのように見受けられました。」
との事でしたので、
「ちゃんと聞いてくれると嬉しい」という感覚はありそうですね。
ここも大きな資源になります!「聞く態度力がアップすると、今仲が良い先生ともっと仲良くなれるし、仲良く話せる人も増えるからめっちゃお得だよ!」
の方向からお話ししてみても良いかもですね🧐→ 困っていない要因は「本人がコントロールできていないことを自覚していないか、あっても何らかの理由で困っていることを認めたくないあるいは話したくない」部分にあるのかもしれない
これもどちらもありそうですね…!
その他ありそうだなぁと思ったのは「そもそも”ちゃんと聞く”という感覚が分かっていない(“聞こえてるよ”と”集中して聞いてるよ”の違いや基準、感覚が他の人と違う)というのも可能性としてあるのかもと思いました。
ADHDをお待ちのお子さんは常に頭の中に色々な考えや衝動が渦巻いている状態で、本人にとっては「それが普通」の感覚なので、「そもそも集中して落ち着いて聞くという経験をあまり積んだ事がない」→「ちゃんと聞くってこういう事か〜!こういう感覚なのか〜!を実感した事がない」→「声かけをされたり”ちゃんと聞いてるの?”と言われたりする事も本人の中では日常普通のことなので”困ってる”という感覚がない(デイや学校の話を聞く限り実際は困っている)」になる感じです。
本人の感覚の話になってくるので、この辺りも含めて2ヶ月後の受診の際に医師の方に伝えてみても良いかもですね🙆♀️
「合う薬を飲むようになって初めて”集中する”って事の意味が分かった」なんてお話もよく聞きます。「知識やスキルとして聞く態度を伝えていく」もとても良いと思います!✨
上記と並行になりそうですね🙆♀️
付け加えるなら、ご本人に困り感がないとの事なので、普段の会話の中で「お母さんは、その聞き方をされると”聞こえてないのかな?”と思って不安になるよ」「お母さんはその聞き方をされると悲しいよ」等、「聞き手の感情を率直に伝える」というのも入れていっても良いかもしれません。「自分は困ってないよ」と「相手が悲しい気持ち/不安な気持ちになるよ」は別の話になるので、スキル習得の際の後押しになるかなと思いました。また「ちゃんと聞いてもらえると嬉しい」の感覚もしっかりあるお子さんなので(これ本当に強みです)、スキルの説明後にゲーム形式で
①お子さんが話す(1-3分)
②母があえて良くない聞く態度で聞く
③終わってから間違えポイントを指摘
④指摘されたポイントを修正して感想を交換
⑤役割を交代してたくさん指摘できた方が勝ち!
のスキル獲得遊びも効きそうだなと感じました!
私もよく使う手法です☺️
「自分の聞く態度の実演」と「相手の態度の観察」がどちらも必要になるので、スキル獲得→実践の橋渡しとしておすすめの方法です〜٩(◦`꒳´◦)۶✨
慣れてきたら、手は止まってるし何かしながらではないけど目が合ってない等少しずつ間違えを減らすことで難易度の調整もできますよ〜🙆♀️✨
ヒントとしてスキルを書いたカードを準備してそれを補助教材にするのも、いきなり言語化が難しい場合はおすすめです🙆♀️✨是非是非学校やデイの先生にも共有して、周囲を巻き込みながら無理なく進めていってください☺️
楽しく実践して、お子さんの未来やご家族の生活がもっと笑顔に溢れた穏やかなものになることを心から願っています。
暑くなってくるので、お子さんもkoukunさんも無理なくご自愛ください。
ご質問ありがとうございました٩(◦`꒳´◦)۶✨できた!をつくる公認心理師
古賀ちゃん❤️🩹- 投稿者投稿
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