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算数が苦手な子への教え方|つまずきを見つける9つのチェックポイント

算数が苦手な子への教え方と、つまずきを見つける9つのチェックポイント

算数が苦手で、何度教えてもなかなか分からない

計算プリントを繰り返しているのに、なかなか定着しない

どこまで戻って教えればいいのか分からない

そんなとき、「もっと勉強させた方がいいのかな?」と考えてしまいますよね。

でも、同じ「算数が苦手」に見えても、困っている場所は子どもによって違います。

例えば「かけ算がわからない」というだけでも原因になる要素はたくさんあります▼

  • 四七(ししち)といった似た音の発音が苦手で暗唱しても覚えられない。
  • 音を聞いて理解することが苦手で「二九18」につられて「四九18」のように間違える。
  • 音の処理は得意で九九は言えるけど、かけ算の概念は理解していない。
  • 数字は読めているけど「9×9=81」がどれくらいの量かわからない。
  • たし算が苦手で「6×3=18」のあと、「6×4」を求める「18+6」の暗算で混乱する。
  • 書字が苦手で「6」と「0」のような似た数字を書き分けられず誤答が増える。
  • かけ算の計算は問題ないが、読字が苦手で文章題になると混乱してしまう。
  • 言い間違いや書き間違いへの不安が強く、かけ算の計算練習を避けるようになっている。

このように「算数がわからない」という背景には、子どもによって様々な原因が潜んでいることがあります。

だからデキルバでは、いきなり問題をたくさん解かせるよりも、

「どこまでは分かっていて、どこから難しくなるんだろう?」

と探すことを大切にしています。

算数が苦手な原因を決めつけるためではありません。その子に合う学び方を探すために、まず現在地を見つけてみましょう。

お子さんの困っていることは?

原因は一つではない

例えば「12-7」が分からない子が2人いたとしても、同じ教え方が合うとは限りません。

一人は、12という数を「10と2」に分けて考えることがまだ難しいかもしれません。

もう一人は考え方は分かっているけれど、途中の数字を覚えておくことに負担がかかっているかもしれません。

あるいは、紙の上では難しくても、お金やブロックを使えばすぐに分かるかもしれません。

「この問題ができなかった」だけでは、何につまずいているのかまでは分からないということです。

正解・不正解だけでなく、「どこまでは一人でできた?」「道具を使うとできた?」「読んでもらうとできた?」「遊びなら取り組めた?」と、条件を少し変えながら様子を見てみます。

下記に、算数のおおまかなジャンルごとの苦手さをどう解決するかの視点を記載しておきます。

① 数・位取り・数量感覚

✅ 数字と実際の個数が結びつきにくい。
✅ どちらの数が大きいか迷う。
✅「10が3個で30」のような数の構成がつかみにくい。
✅ 100や1000など数が大きくなると分からなくなる。

そんな場合は、計算へ進む前に「数そのもの」の感覚から確認した方が分かりやすいことがあります。

▶︎ 数の感覚・数量・位取りのつまずきを詳しく見る

② たし算・ひき算

✅ 指を使えばできるけれど暗算になると難しい。
✅ くり上がり・くり下がりで混乱する。
✅ 筆算になると桁がずれる。
✅ 計算方法を覚えてもしばらくすると忘れてしまう。

まず「計算を速くする」よりも、「何と何を合わせているのか」「どこから何を取っているのか」を物や図を使って見える形にすることで解決することがあります。

③ かけ算・九九

✅ 九九がなかなか覚えられない。
✅ 順番なら言えるけれどバラバラだと詰まる。
✅ 3×4が何を表しているのか分からない。
✅ 九九は言えるのに文章題では使えない。

「九九が覚えられない=練習不足」とは限りません。かけ算の概念そのものが理解できていない時もあります。かけ算を体感的に理解していくことが解決につながることがあります。

▶︎ かけ算・九九が苦手な子のつまずき別の教え方を見る

④ わり算

✅ かけ算はできるのに、わり算だと分からない。
✅「分ける」や「何個分」といった言葉で混乱する
✅ どんな時にわり算になるかがわからない。
✅ あまりのあるわり算や筆算で混乱する。

まず実際に物を分けて、「12個を3人で分ける」「12個を3個ずつに分ける」など、かけ算と絡めながら数量の動きを見えるようにすることからチェックしていきます。

⑤ 分数・小数

✅ 1/2や1/3の大きさがイメージできない。
✅ 小数点の位置で混乱する。
✅ 分数・小数・整数が別々のものに見える。
✅ 約分や通分の手順だけを覚えていて理解できていない。

数字の操作へ進む前に、「この数字がどれくらいの量なのか」を目で見たり手で触ったりできる形にすると理解しやすくなることがあります。

▶︎ 分数・小数のつまずきを量・位取りから確認する

⑥ 文章題・数量関係

✅ 計算問題ならできるのに文章題になるとできない。
✅「何算で解くの?」と聞いてくる。
✅ 自分で求めた数値が何の数値かわかっていない。

文章題では、読む、情報を整理する、何を求めるか考える、数量の関係をつかむ、式にする、といった複数の作業を同時に行います。

文章を短くする、読み上げる、絵や図にするなど、計算以外の負担を一つ減らしてみると、どこで困っているのか見えやすくなります。

⑦ 図形・面積・角度

✅ 図形を回転すると混乱する。
✅ 三角形や四角形の特徴や名称を覚えにくい。
✅ 面積の公式を覚えても意味が分からない。
✅ 展開図や立体図形がイメージしにくい。

折る、切る、回す、組み立てるなど、実際に手を動かして形の変化を確認する方法もあります。

また、図形の問題では名称の意味を漢字から推測したり、公式がなぜそうなるのかを理解したりするプロセスが抜けていないかのチェックが重要です。

⑧ 単位・測定

✅ cmとm、mLとLなどが混ざる。
✅ 単位変換を丸暗記していて間違いに気づかない。
✅ 1mや1kgがどれくらいなのかイメージできない。

実際に測る、持って比べる、容器に水を入れるなど、まずは体験と結びつけながら「数量感覚」を養います。単位変換なども、この「数量感覚」をもとに論理的に考えて導けるよう支援していきます。

⑨ 時計・時間

✅ 時計の長針と短針の区別が難しい。
✅「9時55分」を「10時55分」と短針の位置に引っ張られて答えてしまう。
✅「○時○分」は読めるが「何分経ったか」という経過時間が分からない。
✅ 簡単な時間変化はわかるが、「時間のくり上がり」で混乱する。
✅「30分後」「15分前」が体感的にはイメージできない。

時計では「数字を読むこと」と「時間の量を感じること」は別です。実際に時計の針を動かしたり、生活の中の時間と結びつけたりする遊びを通して確認していきます。

学び方で反応が変わる

算数が苦手な子の学習を支援する際、大切なのは、「この子は記憶力が弱い」「文章理解が苦手」とすぐに原因を決めることではありません。

読み上げたら解けた。
絵にしたら分かった。
数字を小さくしたら分かった。
好きなゲームの話に変えたら分かった。

そんな反応の違いを探りながら、適切な支援方法を考えるヒントを集めていくことが重要です。

また、支援をするときは一度に全部を変えないのも大切です。

学習が上手くいっていない時、教材、説明方法、問題、ご褒美など一度に全てを変えたくなります。

でも、それでは何がつまずきの原因だったのか、何が効果的だったのか分かりにくくなります。

そこで、一度に一つだけ条件を変えてみます。

「問題は同じで、ブロックだけ使う」
「内容は同じで文章だけ読み上げる」
「同じ計算をプリントではなくゲームにする」

といった具合です。

支援は正解の方法を一発で当てることではなく、子どもの反応を見ながら一緒により良い学び方を探していくことを大切にしていきます。

様々な方法で算数は学べる

プリントやドリル、ワークに取り組むだけが算数の勉強ではありません。

カードゲーム、ボードゲーム、工作、料理、買い物、時計、積み木、デジタルゲーム。

子どもが夢中になれる活動の中にも、数、量、図形、時間、計算はたくさん隠れています。

「この単元を勉強させるには何を使えばいい?」ではなく、「今この子はどこで困っていて、どんな方法なら試せそう?」という視点で教材を選んでみてください。

▶︎ デキルバの教材から探す

まとめ

子どもの「何ができないか」よりも「どこから難しくなるか」を探しましょう。

算数が苦手だからといって、算数のすべてが分からないわけではありません。

数なら分かる。計算ならできる。図なら分かる。口頭なら分かる。道具があれば分かる。ゲームなら何度でも試せる。

だから「この子は算数が苦手」で止めずに、「どこまでは分かっていて、どこから難しくなるんだろう?」と、もう一歩だけ細かく見てみてください。

そこが見つかれば、次に試す方法も見つけやすくなります。

もしご自身だけで難しい場合は、デキルバのZoom相談や質問掲示板などもぜひご活用ください。

ご相談お待ちしております▼

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