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📖【体験談】不登校になった時の初期対応

デキルバブログ
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「学校に行きたくない」—— ある日突然、子どもがそう言ったら?

デキルバメンバーのさつまいもです。小三の長男と、年長の双子がおり、三人とも学校や園に行かず毎日家で過ごしています。

特に長男は、診断は出ていませんが親から見ているとAS傾向がとても強く、一般的なスタイルの「勉強」には全く取り組めません。

どうすれば少しでも学んで成長していけるか悩んでいる時にデキルバを知り、2022年に入会しました。よろしくお願いします。

ある日、我が子が不登校に。

長男が初めて学校に行きたくないと言ったのは、小学1年の6月でした。制服を着て、ランドセルも背負って、靴を履いて、いつも通り見送ろうとしたら、玄関で立ち止まってしまいました。

「どうしたの?」と聞くと、涙ぐんで、小声で「行きたくない」と言いだしました。

実を言うと、それまでに子どもの様子がおかしいなとは思っていました。宿題を嫌がり、やり始めても癇癪を起こす。学校に行くときも無言で、表情が暗い。お風呂をものすごく嫌がって暴れる…。

ですから、私としては「とうとう来たかー」という印象でした。

「子どもが学校に行きたくないと言ったら、無理せず休ませましょう」という話を聞いていたので、その日は休ませました。

次の日は普通に登校したので大丈夫かなと思ったのですが、また次の週にお休み。その次の週にはもう行かなくなりました。

「なんで行きたくないの?」と聞いても、明確な答えはなし。このまま休ませていいのか? それとも無理にでも行かせるべきか?どう判断すればいいのか、とても悩みました。

全く行かないのは不安で、いろいろ試しました。先生に挨拶だけ行こうと車で連れて行ったり、夏休み明けから週に一回、通級だけは行ってみようかと誘ったり…。

でも、どんどん嫌がるようになりました。

3ヶ月くらい経ったある日、通級に車で連れて行き、先生と話していると、子どもが帰りたいと怒って車の外に身を乗り出しました。

そのとき、先生が文字通り引きずるようにして、子どもを通級へと連れて行ったのです。

「本当にここまでして行かなきゃいけないの?」その瞬間、私は初めて心から「学校に連れて行くのはやめよう」と思いました。

振り返ると、理由がはっきりしないのに、最初に学校の担任の先生に相談するのは、いい方法ではなかったように思います。

親も行かせたいし、先生も来てほしいから、どうしても「登校させる」方向で話が進みます。

とりあえず「今日は体調が悪いので休ませます」と言っておき、子どもの方針を先に固めた方がよかったのではないかと今では思います。

過去の私がした対応

その後、あちこちに相談しました。

自治体の子育て支援センター、私自身の精神科のカウンセリングの心理士、小児科の発達外来、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、教育センター、家庭支援センター、児童発達支援センター、大学附属の臨床心理センター。

正直に言うと、自治体の子育て支援センターと、かかりつけの小児科には相談するんじゃなかったな…と思いました。

「ゲームはルールを決めて時間制限しましょう」などの一般的なアドバイスしかもらえず、よけいに辛くなりました。

でも他の相談先は、皆さん不登校について理解があり、親身に相談に乗ってくださいました。

一番支えてもらったのは私自身のカウンセリングの心理士さんです。

私の不安を話すことができ、同じ病院の、初診を受けてない小児科発達外来にも繋いでもらいました。

誰もが使える方法ではありませんが、不安があれば、自分自身が受診することも考えておくといいと思います。

不登校の初期対応の流れ

子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、親としてどう対応すればいいのか?

今、私がその状況になったらこのようにすると思います。

1. まずは「行きたくないんだね」と認める

最初に大事なのは、子どもの気持ちを受け止めることではないでしょうか。

「そっか、行きたくないんだね」とシンプルに認める。

これだけで、子どもは「分かってもらえた」と安心しやすくなります。

不登校は親子関係がすごく大事になります。子どもが親にわかってもらえないと感じると、後から問題がどんどん大きくなって複雑になっていくと思います。

焦ってしまうし不安にもなりますが、まずは子どもの気持ちに寄り添う関わりが必要だと思います。

 2. とりあえず学校を休む

子どもだって、学校が無理なく楽しく通える所であれば楽しく通いたいと思います。

だけどそうではなかったから行く事ができなくなってしまった。だからまずは距離を置いて心身を癒す事が優先です。

少し休めばまた元気になるのか、そこからずっと行かなくなるのか、定期的に休めば行く気力が回復してくるのか。

それは子どもや学校の環境次第でもあります。

親にできる事としては、まず学校を休ませて子どもの心身を守る事が大事だと思います。

「どれぐらいしんどそうなら休ませるべきか」で悩む時は、こちらも参考にしてみると良いでしょう▼

学校休んだほうがいいよチェックリスト | Branch

3. 子どもの話を聞く(無理に聞き出さない)

子どもにとっては、「学校に行きたくない理由を言葉にできない」「自分でも理由が分からない」 ということも多いです。

ですから、本人が言えない場合は無理に話を聞こうとせず、「話したいときに話せる環境」を作っておけるようにだけ意識します。

そのためには親自身の心の余裕も大切です。

焦っても状況は良くならないと自分に念じながら、自分自身のメンタルケアもしつつ、子どもが安心して過ごせる環境作りをしていきます。

4. 相談して親の方針を決める(必要に応じて支援を受ける)

インターネットで調べてみると不登校の相談先はたくさんありますが、状況に応じて相談先を選ぶとその後の流れがスムーズだと思います。

今、私が最初に相談するとしたら「家庭支援センター」か「教育支援センター」かなと思います。

家庭支援センターは、子どものことも親のことも相談でき、親がどう対応したらいいか具体的に教えてもらえます。

地元の情報に詳しいのも心強いです。私が下の子の不登園の相談をしたときは、「幼稚園や保育園でも不登園はありますよ。先生が相談に来られることもあります。」と教えてもらい、すごく安心しました。

また、上の子の放課後等デイサービスの情報も紹介してもらいました。

教育支援センターは、教育委員会が運営しているため、教育に関する不安を相談できる場所です。

不登校の学習支援、学校復帰のサポート、学校以外の学びの場の提供などの支援があり、学校と連携しながらサポートしてもらえるのが特徴です。

デキルバの他のメンバーさんは、「地域の親の会などで同じような状況の仲間を作ることが大切」とも仰っていました。

地元の団体と繋がることができると、進路の情報も手に入って安心できます。

相談先に関しては下記も参考にしてみてください。

🍀子どものメンタルが心配なら…

・精神保健福祉センター

・児童精神科・心療内科

🍀親自身がどうしたらいいか悩んでいるなら…

・家庭支援センター

・親自身の精神科やカウンセリング

・親の会、オープンチャット、X

・デキルバ

🍀学校との関係をどうするか悩んでいるなら…

・教育委員会

・教育支援センター

・スクールカウンセラー / スクールソーシャルワーカー(学校経由)

🍀発達障害の可能性があるなら…

・発達障害者支援センター

・児童精神科 / 小児科

🍀いじめが心配なら…

・こどもの人権110番(0120-007-110)

・警察の少年相談窓口

︎🍀子ども自身が相談したいときは…

・チャイルドライン(子ども本人が気軽に話したいとき:0120-99-7777)

・24時間子どもSOSダイヤル(いじめ・不安・悩みを聞いてほしい:0120-0-78310)

・児童相談所相談ダイヤル(深刻な悩み・虐待・家庭の問題など:189(いちはやく))

・ヤングテレホン相談(思春期の悩み全般)

 🍀学校以外の学びの場を探したいなら…

・学びの多様化学校

・フリースクール

・オンライン学習(プリントサイト、アプリ、集団授業、個別授業)

・適応指導教室(教育委員会が運営)

・ホームスクール

意見を気にしすぎないことも大切

相談すると、思ってもみなかったことを言われることがあります。

「とりあえず学校に行かせてみましょう」

「ゲームの時間を制限したほうがいいですよ」

「親の接し方が大事ですよ」

そう言われると、「うちの子はそれが無理なのに…」とモヤモヤしたり、時には傷ついたりすることもあるかもしれません。

でも、すべてのアドバイスをそのまま受け止めなくても大丈夫です。

相談先の意見は、あくまで 「選択肢のひとつ」 です。

子どもが安心して過ごせることが一番大切。

すぐに答えが見つからなくても、焦らなくて大丈夫です。

きっと、お子さんに合う道が見つかります。

親も子も、安心できる場所を少しずつ探していきましょう。

最後まで読んでくださりありがとうございます。あなたの心が軽くなり、お子さんの未来に希望が持てると少しでも感じていただけたら幸いです。


Ps.下記により詳しい相談先リストを掲示しておきますのでご活用ください。

なお、掲載内容は予告なく変更・削除する事もありますのでご了承ください▼

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