高学年になると、算数の内容がぐっと難しくなったように感じますよね。
- 分数や小数で急につまずき始めた
- 4年生まではなんとかなっていたのに、5年生から全然わからないと言い出した
- 高学年の算数、家でどうサポートすればいいの?
今回のデキルバの「しゃべるば」では、高学年(4〜6年生)の1学期に出てくる算数のポイントを、なかッち先生が解説してくれました。
結論から言うと、高学年の算数に「新しい内容」は一切出てきません。これまでに習ったことを段階的に広げていくだけです。だからこそ、つまずいた時は思い切って低学年の内容に戻ることが何より大切だという話でした。

デキルバメンバーのさつまいもです。小5の長男と、小2の双子がおり、三人とも毎日家で過ごしています。教科書を読み、問題を解くスタイルの「勉強」に取り組めない長男が、どうすれば少しでも学んで成長していけるか悩んでいる時にデキルバを知って入会しました。よろしくお願いします。
\ 4年生の算数 /
大きな数と小数のカギは「位取り」
大きな数は「十進位取り記数法」の延長
4年生の最初に出てくるのが、大きな数です。
1億、10億、100億、1兆……とどんどん大きくなりますが、土台になっているのは低学年で習った十進位取り記数法です。
9までいくと、次は10。一の位は0に戻って、十の位が1になる。99までいったら次は100になる。このルールさえわかっていれば、どんなに大きな数になってもやっていることは同じです。
大きな数を理解する工夫として、なかッち先生からはテレビ番組「なんでも鑑定団」を見ることや、デキルバの教材を使うアイデアも紹介されました。
位取り数カード|1億以上の大きな数や小数の位取りを学ぶ算数教材【小3・小4】
位取りの感覚を視覚的につかめるデキルバオリジナル教材です。
UNOは「スキップ」のカードを0のように使うと、その位を飛ばして読む感覚をつかみやすいそうです。
小数も「どんどん小さくなる」感覚から
4年生では小数の学習も始まります。ここでも、「どんどん小さくなる」感覚を育てることがポイントです。
1を10個に分けると0.1、0.1をさらに10個に分けると0.01……。この感覚は、大きな数の「10集まったら次の位に上がる」の逆バージョンです。デキルバの分数小数変換パネルを使うと、この感覚がつかみやすくなります。
【小5】小数・分数変換パネル|0.1は何分の1?そんな疑問を解決する算数教材
\5年生の算数/
「10倍・10分の1」の理解が分かれ道
整数と小数:位の変化を「理屈」で捉える
5年生でポイントになるのは、「10倍・100倍」や「10分の1」といった位の変化の理解です。4年生で習った位取りの仕組みを、ここで理屈としてしっかり捉えていきます。
たとえば5の段で考えていくと、5×9=45。じゃあ5×10は? 50だよね。これを他の段でも確かめていくと、10×10=100もわかるようになります。
ここが大事!
なかッち先生は、「10に0を一個つけたら10倍になるよ」とは大人から決して言わないことが大切だと話されていました。子ども自身が法則に気づくことを大事にしています。
この感覚がつかめると、12を10倍、100倍、1000倍することも理解できるようになります。
10分の1と分数の関係
10倍の逆が「10分の1」です。ここでは分数の理解が必要になります。
1mを10個に分けた1つ分は、10分の1。
「これって何メートルになる?」
1mを10個に分けた1つ分だから、1より小さいよね。
じゃあどれくらいかな? 0.1mだね。
こうして感覚をつかんだあとに、「2mの0.1は?」「3mの0.1は?」「10mの0.1は?」と順に聞いていくと、スムーズに理解できるとのことです。
5年生は最もつまずきが多い学年
なかッち先生によると、5年生はこれまでの2〜4年生の算数をしっかり理解してきたかどうかが問われる学年です。ここでつまずいた場合は、5年生の問題を繰り返すよりも、低学年の内容に戻って確認する方が効果的です。
\6年生の算数/
分数のかけ算・わり算と対称の図形
分数のかけ算:「なぜ小さくなるのか」をイメージで理解する
6年生の1学期の大きな山は、分数のかけ算と割り算です。「なぜ分数を掛けると小さくなるのか」がわからないまま進んでしまう子が多い単元です。
なかッち先生は、分数のかけ算パネルや折り紙を使ってイメージをつかむ方法を紹介されていました。
たとえば、1/2 × 1/2 は、「半分にしたものを、さらに半分にする」こと。そうすると全体から見ると4つに分けたうちの1つ分、つまり 1/4 になります。「元より小さくなるんだね」という実感が持てることが大切です。
🎁【小6】分数のかけ算パネル|「分数のかけ算って何してるの?」を一目で解決!
上記は分数のかけ算の理屈が視覚的にわかる無料教材です。
分数の割り算:「ひっくり返してかける」は使わない
割り算は学校では「ひっくり返して掛ける」と習いますが、なかッち先生はそのやり方はしなくていいと話されていました。
5年生で習った通分を使って考えれば、割り算をしている実感を持ちながら解くことができます。
🎥 分数のわり算 ひっくり返してかけ算するな!(YouTube)
線対称・点対称は中学につながる重要単元
6年生では線対称・点対称も学習します。この単元は中学校の図形分野に直結するため、しっかり押さえておきたいポイントです。
まとめ|高学年の算数でつまずいたら「低学年に戻る」が最善策
ポイントまとめ
- 高学年の算数に「新しい内容」は出てこない。すべて低学年の応用
- 4年生:大きな数と小数は「十進位取り記数法」が土台
- 5年生:10倍・10分の1の理解がカギ。最もつまずきが多い学年
- 6年生:分数のかけ算・わり算は「イメージで理解」、対称の図形は中学に直結
- つまずいた時は、思い切って低学年の内容に戻ることが一番の近道
今回、なかッち先生がよく言われている「小学校の算数は4年生までが大事」という言葉の意味がよく分かりました。
高学年で新しく見える単元も、実は低学年で習ったことの積み重ねです。つまずいた時は低学年に戻ってみると、意外とあっさり乗り越えられるかもしれません。焦らず、土台から確認していきたいですね。
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なかッち|中道 貴洋
デキルバ主宰。夢中力クリエイター
塾講師、小学校教員、児童指導員を経て現在に至る。著書『苦手さのある子も夢中になる算数遊び&教材アイデア』『苦手さのある子も夢中になる国語遊び&教材アイデア』、寄稿『授業力&学級経営力2024年3月号』『特別支援教育の実践情報2025年5月号』、他講演多数。





