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読解力を育てる家での接し方「わかったつもり」から抜け出す文章の読み方とは?|しゃべるばのまとめ(R7.9.27)

デキルバブログ
わかるようでわからない読解力の育て方について解説した「週末しゃべるば」のまとめ記事のアイキャッチ画像です。読解力とは何かを明らかにしつつ「わかったつもり」をどう脱却するかについて語られています。発達障害のある子どもの特別支援教育や不登校児童の家庭学習・学び直しのアイデアの参考にされています。
デキルバブログ週末しゃべるば

なかッち先生が保護者の聞きたいテーマに合わせて色んな疑問を解決したり、家庭学習のヒントになることをお話したりしている「週末しゃべるば」ですが、なかなか参加できない方やアーカイブを聞く時間がない方もおられますよね。

今回からは「しゃべるばのまとめ」として私、さつまいもの視点で大事だと思ったポイントを記事にまとめていきたいと思います。

デキルバメンバーのさつまいもです。小三の長男と、年長の双子がおり、三人とも毎日家で過ごしています。教科書を読み、問題を解くスタイルの「勉強」に取り組めない長男が、どうすれば少しでも学んで成長していけるか悩んでいる時にデキルバを知って入会しました。よろしくお願いします。

9月27日のしゃべるばは、西林克彦著わかったつもり-読解力がつかない本当の理由-を参考文献として、読解力とは何かを教えていただきました。

話を聞いて印象に残ったのは、「読解力とは、文章全体と整合性のとれた解釈ができるようになる力」であること。

そして、それが実はとても難しいことという点でした。

読めているけど読めていない状態とは?

・漢字が読める
・言葉の意味がわかる
・助詞や接続詞の働きがわかる。

こうした力が文章を読み解くには必要です。

これらは学んで身につけていくことができます。

しかし問題になるのは、言葉の意味がわかるけど読めてないという状態。

たとえば私たちもSNSを読んでいる時、軽く読み流していると意味を取り違えることがありませんか?

一度イイネを押してから別の方の否定的な引用で再度流れてきて、よく読んでみると自分の考えとは異なる内容が書かれていた…なんてことはないでしょうか?

実は私たちは、文章を読んでいるようで自分が考える「きっとこの流れだとこんなことが書いてあるんだろうなー」という文脈を勝手に決めて解釈をしていることが多いのだそうです。

これが言葉の意味はわかっているのに読めていないという状態です。

こうした浅い読みから脱却して、深い読解に至るにはどうすれば良いのでしょうか?

しゃべるばでは灘中学でかつて行われていた、『銀の匙』を3年かけて読む授業を紹介されました。

中学生の生徒たちは、もちろん本文に書かれている言葉の意味を理解しています。

でも、本当にわかってるのか?

文中に出てくる言葉の一つひとつ、一文字一句、助詞ひとつに至るまで分解して説明していったそうです。

実際になかッち先生と文章を読んでいきました。

私の書斎のいろいろながらくた物などいれた本箱のひきだしに昔からひとつの小箱がしまつてある。それはコルク質の木で、板の合せめごとに牡丹の花の模様のついた絵紙をはつてあるが、もとは舶来の粉煙草でもはひつてたものらしい。

中勘助『銀の匙』青空文庫より

特に難しい言葉や文法もなく、大人であればそれなりにスムーズに読める一文だと思います。

しかし、この一文に対して

・書斎ってどんな場所?

・本箱のひきだしって何?

・いろいろながらくた物ってどんなものが入ってそう?

・この小箱はどんな小箱?大きさは?形は?見た目は?

・書斎を持つ私ってどんな人物?

と一つ一つなかッち先生が問いかけて、メンバーたちで考えてみました。

さらっと読んだ時にはわからなかったけれど、

「本箱の引き出しってあれのことか!」
「こういうところにしょうもないガラクタをしまいこんだりするよねw」

といった、実感を伴った読みができるようになり、文章の解像度がものすごく高くなるなと感じました。

わかったつもりでいると、深く考えずに流してしまいます。

特に今は大量の情報を一瞬で処理する力が重視される時代です。

このお話を聞きながら「自分は本当に文章を読めているのかな?」と感じました。

家庭で子どもと文章に向き合う際は、「子どもがわかってないから教える」ではなくて、「自分も実はわかってないのかも」という姿勢で深く噛み砕いていくことが大事だと思いました。

文章を噛んで噛んで噛んで味わい尽くして、五感で手触りまで想像できるぐらいに解釈する。

そのうえで、前後の文章と整合性が取れる範囲で自由に考えて解釈する。

そういうプロセスが読解力を育てるんだ、というお話でした。

家庭で読解力を育てるには?

では親として、家庭で子どもにどう関わればいいか?という話ではこのようなアイデアが出ました。

・日常で問いを持つ
 「これって何だろう?」と子どもにも投げかけてみる。

・語彙を増やす
 単語の意味を調べる、日常の会話を増やす、ラジオを活用する。

・書いてあることを体験してみる
 読んだだけではわからないことを五感を通して実際に体感してみる。

・読んだ後、クイズを出してみる
 答えに明らかな矛盾がなかったら、「いいねー、そいう解釈もできるよねー面白いねー」と返すぐらいの柔軟さでOK

・読みを深める楽しさを知る
 アニメや漫画のコメント欄を見て、「他の人はこんな解釈をしているんだ」と気づく。

まとめ

読解力は、知識やテクニックだけで身につくものではなく、「わからないことに気づく力」が大切だと感じました。

日常生活の中で「これ、どういうことだろう?」と親子で一緒に考える時間を、これからも大事にしていきたいです。

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記事監修
画像:発達障害や学習障害の子どもも夢中で遊びながら楽しく勉強がわかるようになる教育サービス「デキルバ」の主宰中道貴洋のアイコン。

なかッち|中道 貴洋
デキルバ主宰。夢中力クリエイター

塾講師、小学校教員、児童指導員を経て現在に至る。著書『苦手さのある子も夢中になる算数遊び&教材アイデア』『苦手さのある子も夢中になる国語遊び&教材アイデア』、寄稿『授業力&学級経営力2024年3月号』『特別支援教育の実践情報2025年5月号』、他講演多数。

 

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