学年末が近づくと、保護者の方からこんな相談が増えてきます。
- 今の学年の算数、本当に理解できているの?
- 次の学年に上がる前に復習しておいた方がいいことは?
今回のデキルバの「しゃべるば」では、低学年(新1年生〜3年生)に向けて、学年末に確認しておきたい算数のポイントを整理しました。
算数は、前の学年の理解が次の学年の土台になります。つまずきを防ぐためにも、学年末のタイミングでぜひチェックしてみてください。

デキルバメンバーのさつまいもです。小三の長男と、年長の双子がおり、三人とも毎日家で過ごしています。教科書を読み、問題を解くスタイルの「勉強」に取り組めない長男が、どうすれば少しでも学んで成長していけるか悩んでいる時にデキルバを知って入会しました。よろしくお願いします。
新小学1年生|入学前にできると嬉しいこと
入学前の目標として、よく挙げられるのは次の3つです。
- ひらがな「あ」から「ん」の46音が読める
- 自分の名前がひらがなで書ける
- 1〜10の数と数字と読み方がわかる
ただし、これらはあくまでも理想なのでできなくても心配はいりません。
それよりも入学前にできると嬉しいのは、次のような基本的なことです▼
- 鉛筆で書くことができる
- 消しゴムで消すことができる
- 数字の読み書きができる
そして何より大事なのは、
親が提出書類をミスなく出して、4月に元気に学校へ送り出すこと
それさえできればOKです。
新1年生は環境が大きく変わりますので、学習の出来不出来に注目するよりも、まずは「学校が楽しい場所になること」を大切にサポートするのが大事だなと思いました。
1年生の算数|学年末に確認したい3つのポイント
1年生の学年末にチェックしておきたい算数のポイントは下記の3つです。
- 十進位取り記数法
- 足し算・引き算
- 量感
十進位取り記数法(数のしくみ)
十進位取り記数法とは、
0 → 1 → 2 → … → 9 → 10
と数が増え、
9の次は10になり、十の位が1になるという数のルールです。
この理解があいまいだと、
- 繰り上がりの足し算
- 繰り下がりの引き算
も同時に難しくなってしまいます。
まずは30くらいまでの数字の並びがきちんと理解できるよう、数の表などを見ながら確かめていくことが大事です。
「量感」を育てる
数字の計算だけでなく、どれくらいの量なのかを体感すること大切だというお話でした。
- おはじきを並べる
- お金の両替をする
- 物を数える
といった遊びや生活の中で、数の感覚が自然と身についていくようサポートすると良いとのことです。
2年生の算数|復習しておきたい3つの内容
小学校2年生の算数では、掛け算(九九)や二桁計算、長さやかさなどの数量の理解が重要になります。これらが身についていると、3年生以降の算数がスムーズになります。
2年生の学年末にチェックしておきたい算数のポイントは下記の3つです。
- 掛け算(九九)
- 二桁の足し算・引き算
- 数量(かさ・長さ・時計)
九九は「意味」を理解する
九九は暗唱だけで覚えると、
- ししち28
- しちしち49
が混ざって「ししち49」のような言い間違いが起こることがあります。
大切なのは、
「4が7個で49になるのはおかしいな」と気づけることです。
例えば
- 方眼紙で九九のマスを切る
- 九九表をパズルにする
など、遊びながら理解するアイデアも紹介されました。
3年生の算数|次の学年につながる重要ポイント
2年生の学年末にチェックしておきたい算数のポイントは下記の3つです。
- あまりのある割り算
- 2桁×1桁の掛け算
- 図形の名前
あまりのある割り算
あまりのある割り算が理解できていると、4年生の割り算の筆算がスムーズになります。
たとえば、45÷3を考える時、まず十の位に注目し、「4に一番近い3の段の答えは…3×1=3が一番近いぞ」と考えて十の位の商を「1」だと予想します。
この時の思考はあまりのある割り算と全く同じです。
また、もっと複雑な割り算の筆算ができるためには、2桁×1桁の掛け算が暗算でスムーズにできるようになっておくと良いとのことです。
例えば 479÷13 のような割り算では、十の位に注目し、47に一番近い「13×なにか」を考えます。
そして「13×3=39」と考えたら、47−39 の引き算をして余りを出します。

このように割り算の筆算では「2桁×1桁のかけ算」と「2桁−1桁のひき算」を繰り返し行います。
筆算自体の手順を守ったり、何をどこに書くかを考えたりと考えることがたくさんあるので、計算だけでもスムーズにできるようになって、脳のキャパに余裕をもたせることが割り算の筆算を乗り越えるために必要になるそうです。
図形は「定義」で理解する
最後に図形ですが、小学校3年生ではたくさんの用語が出てきます。
- 円と球
- 半径と直径
- 中心
- 二等辺三角形
- 正三角形
- 頂点・角・辺
それらの用語を、教科書に書かれた説明に沿って正確に理解することが大切です。
個別サポートの授業などでは、「なんとなくわかる」ではなく「二等辺三角形とはどんな形か言葉で説明できる」という状態を目指して支援をされるそうです。

親も、子どもに聞かれた時になんとなく答えるのではなく、一緒に教科書を確認して正しく理解しようとする姿勢が大事だと思いました。
まとめ|低学年の算数は「理解の土台」が大切
低学年の算数は、次の学年の土台になります。
- 1年生:数のしくみ・足し算引き算・量感
- 2年生:九九の理解・二桁計算・数量
- 3年生:あまりのある割り算・掛け算・図形
算数は「できる・できない」だけでなく、理解の仕方がとても大切だと感じました。
遊びや生活の中で体験しながら、子どもが「わかった!」と思える瞬間を増やしていきたいですね。
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なかッち|中道 貴洋
デキルバ主宰。夢中力クリエイター
塾講師、小学校教員、児童指導員を経て現在に至る。著書『苦手さのある子も夢中になる算数遊び&教材アイデア』『苦手さのある子も夢中になる国語遊び&教材アイデア』、寄稿『授業力&学級経営力2024年3月号』『特別支援教育の実践情報2025年5月号』、他講演多数。







