
デキルバメンバーのさつまいもです。小三の長男と、年長の双子がおり、三人とも毎日家で過ごしています。
教科書を読み、問題を解くスタイルの「勉強」に取り組めない長男が、どうすれば少しでも学んで成長していけるか、悩んでいる時にデキルバを知り、入会しました。よろしくお願いします。
不登校の子ども達の学びをどうしたらいいか、日々悩みながら試行錯誤をしています。
そんな日々の中で、一番「うまくいっているなー」と感じているのが 料理 です。
特に長男は食べることが大好きです。
そのため、親にやりなさいと言われてやるのではなく、「おなかすいた!」「おいしいものが食べたい!」という自然な気持ちをきっかけに始められることが料理の良いところだと思います。
一緒にクッキーを作って、「自分にもできた!」という成功体験を積んでいくと、だんだんと自信がついてきたのか、自分でレシピ本やYouTubeを開いて食べたいものを探して実際に作るようになってきました。
「お腹がすいたときに自分でなんとかできるようになる」
これは多くの保護者が我が子に身につけてほしいと感じる「自立の力」だと思います。
そんな生きる力が身につくのはもちろんのこと、他にも料理には学びの要素がたくさんあるんです。
料理の中にある学びの要素
◆ 国語
料理はレシピの手順を読み飛ばすと失敗してしまうので、自然と丁寧に読もうとする姿勢が身につきます。
また、料理を題材とした本を読んで実際に作ってみると、言葉がただの文章ではなく、体験と結びつくのでより一層理解が深まるように感じています。
わが家では『うどんねこ』(小学館)を読んだあと、小麦粉をこねて手打ちうどんを作りました。
本の中の「こねこね」という言葉を自分の手で確かめるようにこね、食べたときに「これがコシか!」と身体で理解しているようでした。

◆ 算数
レシピに書かれた調味料などの分量を計ることで、重さや“かさ”の感覚が育ちます。
レシピに書かれてある量が4人分で、実際には2人分だけ作りたい時などは、必要に応じて数量を合わせる計算も必要です。
長男も日々の料理の中でだんだんと感覚が掴めてきたのか、先日「小さじ2を3倍にすると?」と声をかけたら「小さじ6だから大さじ2!」と即答することができていました。
ちなみにかけ算のプリントは絶対にやりたがりません。
しかし料理に結びついていると、数字がただの計算問題ではなく“自分に必要なもの”として捉えるようになるので、こんな風に使えるようになるんだろうなと感じました。
◆ 理科
パンがふくらむ、ゼリーが固まる、卵が白くなる──料理には、科学の変化を目の前で感じられる瞬間がたくさんあります。
実際に生地がふくらんでいく様子を見て「ほんとに大きくなってる!」と驚く姿は、まるで理科の実験のようです。
我が家では『理系脳をつくる 食べられる実験図鑑』などの本も参考にしています。

◆ 社会
料理を通して、地域や世界への関心も広がります。
食材の産地を調べたり、郷土料理を一緒に作ったりすることで、身近な暮らしと地域のつながりを感じられます。
『全201カ国&地域 おうちで作れる世界のおやつ』からベルギーのお菓子を選んだときには、地図を広げて「ベルギーってどこ?」「チョコやワッフルも有名なんだね」と話が膨らみました。
一つのおやつ作りから、地域から世界へと学びが自然に広がっていきます。

料理なら失敗を受け入れられる
こんな風に書くと、長男はレシピをしっかりと読み込んでとても上手に料理をしているように思えるかもしれませんが、そこは小学生ですのでもちろん焦げてしまったり、形がいびつになったり、分量を間違えたりといった失敗もあります。
でもその失敗が、大きな学びのチャンスだと私は感じています。
料理以外の課題なら少しでも失敗すると「もうやらない!」となるのですが、不思議と料理だと「なんで失敗したのかな?次はこうしよう」と挑戦を続けられます。
この “失敗しても工夫してもう一度やる” という試行錯誤こそ、学びにとって最も大切なものだと思います。
料理は、その大事な経験を楽しみながら積み重ねられる機会になっているなーと感じています。
そして片付けまでやりきることも、暮らしの力を育ててくれています。
長男にとって、料理は「食べたい」という前向きな気持ちから始まり、できることを増やし、世界を少しずつ広げてくれる、最高の家庭学習になっていると日々感じています。
これからも子どもの「やってみたい!」を大切にしながら、一緒にキッチンに立つ時間を楽しんでいきたいと思っています。
料理にチャレンジする際の工夫としては、
とにかく本人が「食べたい!」と思えるものにすること。
を大切にしています。
今のところ料理は楽しく取り組めていますがそれでも失敗することもあります。
そんな時、自分の好きな食べ物だからこそ最後までやりきれますが、これが親に作るよう言われただけのものだときっと投げ出してしまうと思います。
そのため、我が家ではまず好きなおやつから始めました。
特にうちの子は、お腹が空くとイライラしてくるので、お腹がそれほど空いてない時に作っても美味しく食べられるおやつから始めたのが良かったように思います。
比較的短時間でできるものも多く、すぐ食べられるので飽きてしまうのも避けられます。
どれが簡単かな?
これ美味しそうじゃない?
家にあるものでも作れるかな?
と、簡単なレシピ本やお料理動画を一緒に眺めながら「どれがいいだろう?」と選ぶ時間も楽しい学びになります。
紹介した書籍も参考にしながら、ぜひお子さんとの料理を楽しんでみてほしいです。
📖 うどんねこ
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勉強が苦手な子の家庭学習

なかッち|中道 貴洋
デキルバ主宰。夢中力クリエイター
塾講師、小学校教員、児童指導員を経て現在に至る。著書『苦手さのある子も夢中になる算数遊び&教材アイデア』『苦手さのある子も夢中になる国語遊び&教材アイデア』、寄稿『授業力&学級経営力2024年3月号』『特別支援教育の実践情報2025年5月号』、他講演多数。





