81個も覚えなくて大丈夫!答えが同じ九九をまとめて36個に圧縮したから算数が苦手な子も安心して取り組める!
そんな実際に勉強が大嫌いな子たちへの支援を行う中で生まれた教材「くくるん」を紹介します!
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この教材は、昔なかッちが放デイで担当していた「かけ算九九を覚えられない…」というお子さんのために作った教材です。
その子は読み書きに苦手さがあり、「ししちにじゅうはち」のように正確に音を覚える必要がある暗唱や、繰り返し答えを書く計算プリントにとても強い抵抗感を持っていました。
本人がいくら努力しても同級生のように唱えられないし書くことができない。学校では皆の前で先生に何度も九九の唱え直しをさせられ、泣きながら頑張ったけどそれでも覚えられない。
「自分はどうせダメだし、勉強なんかしなくていいし一生バカでいい。」
初めて会った時に言っていたそんな言葉が強く記憶に残っています。
かけ算九九を覚えることは確かに計算処理を素早く正確に行う上で大切なことです。かけ算が出てくるたびに毎回足し算で求めていたら大変な労力になってしまいます。
しかし、九九のようにストーリー性もなく子どもが興味を持てない無機質な情報を記憶するというのは簡単なことではありません。何度も何度も繰り返し読んだり書いたりインプットし続けてようやく身につけられるという“過酷な訓練”のような性質があります。
その訓練が自分の生まれながらに苦手なことで、どれだけ頑張っても上手くできるようにならないのであれば、子どもは深く傷ついてしまいます。
どんな子も、はじめは「学びたい・成長したい」という希望と期待を強く持っています。その光が教え方のミスマッチによって失われていくことは本当に悲しいことです。
この子は最終的に学校で担任の先生から「無理せずにできる所だけやれば良いからね」と言われて心が折れてしまっていました。
「無理せずできる所だけで良い」
きっと優しさでそう言って下さったのでしょうが、当時8歳だったこの子にとってその言葉は「戦力外通告」のように努力してきた自分を突き放すナイフとして心に刺さってしまったのだと、近くで支援をしていて感じました。
「くくるん」は、そんな状況をなんとかしたくて、遊びながら九九を覚えることはできないかと必死に考えて作った教材です。
「九九の唱え方なんてどうだっていい!」
「6×3がわからなくても3×6ならわかる!」
「ついでに2×9みたいに同じ答えになるものもまとめちゃえ!」
「まとめたら覚える数はたったこれだけって感じられる!」
そんな思いで九九を36枚のトランプのようなカードにまとめ、子どもにカルタ遊びを提案してみました。


はじめは36枚全てを並べずに、かけ算の式が見える面を表にして4枚を机の上に並べました。
「なかッちが【18】って言ったら、このカードの中から答えが18になるかけ算はどれか探してみてね!一発で取れたら5ポイント!お手つき一回ごとに2ポイントマイナスだよ!何ポイント取れるかやってみない?」
すると、今まで算数の勉強といえばプリントやドリルばかりだと思っていた子が目を見開きました。
「なにそれ?おもしろそう…。やってみる!」
「18でしょ…。9×2は9+9だから…これ!3×6とか書いてるこれが18!」


そう言いながらカードを裏返し、正解を見たとき「よしっ!!!」とガッツポーズをしていた姿は忘れられません。
そして本教材にはもう1つ仕掛けをしておきました。それはかけ算の式を見て答え(積)を探すだけじゃなく、かけ算の答えを見てからどんな九九になるかを考えられるという仕掛けです。
大きく18と積が書かれたカードの下部には「この数になる九九は4こあるよ」と書かれています。
九九が定着してきた子どもに「なんだと思う?」と質問し、「2×9で、ってことは9×2があってー、あとの2個は…3×6と6×3か!」と考えていくわけです。
このようにかけ算を逆向きに考えることで、「18÷3=?」のようなわり算の答えがパッと思いつくようになります。
実際、先ほど紹介したお子さんも小3に進級してわり算を学習する頃には「なんかわかんないけど式を見たら答えがわかる」と言うようになっていて、わり算のテストで初めて97点を取ったと自慢してくれました(減点の3点は3ヶ所書き間違いをしてました 笑)
その子はその後、出会って1年が経つ頃には「勉強は嫌いやけど算数はけっこう得意やからまだマシ」とまで言えるぐらい自信が回復してくれていたことに保護者さんと喜び合いました。
たかが「かけ算九九」だけど、それがきっかけで勉強が嫌いになったり自信を失ったりする子は大勢います。
反対に、適切な学び方さえあれば自信がついて算数がちょっと好きになることもあります。
本教材は、そんなふうに算数や自分自身のことを少しでも好きになってほしいという願いを込めて作った教材です。
「くくるん」が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

なかッち|中道 貴洋
デキルバ主宰。夢中力クリエイター
塾講師、小学校教員、児童指導員を経て現在に至る。著書『苦手さのある子も夢中になる算数遊び&教材アイデア』『苦手さのある子も夢中になる国語遊び&教材アイデア』、寄稿『授業力&学級経営力2024年3月号』『特別支援教育の実践情報2025年5月号』、他講演多数。
\ 読み書きや計算が苦手で暗唱がつらい… /
かけ算が覚えられない子におすすめ
本教材は下記に1つでも当てはまるお子さんに特にオススメです▼
✅ ジッと座り続けるより手や体を動かした方が集中しやすい
\ かけ算九九をマスターしよう!/
九九を覚えられる遊び方

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① くくるんを「式」を表向きにして場に並べる。
② 36種類の積(九九の答え)の内、どれか1つを指定する。
③ 場にあるくくるんの中から式を見て一致するものを探す。
🌟 はじめのうちは使用するカードを子どもが学習中の「段」に合わせて少なめにすると取り組みやすい。
🌟 対戦形式でするときは、タブレットのルーレットアプリで36種類の積がランダムに表示されるようにしたり、くくるんをもう1セット印刷してくじ引きにしたりすると良い。
式と答えが別々になったver.のくくるんでメンバーさんが実際に遊んでみた体験コラムはこちら
準備するもの
・くくるん(通常の九九カードでもOK)
・ビンゴに使う紙
・鉛筆や色鉛筆(シールもあり)
・九九表もあった方がいいかも
遊び方
① ビンゴの枠を作る:5×5マスに区切ったようなシートです🌟
② 九九の答えにあたる数字(積)をマス内に鉛筆で書き込む。
③ くくるんをシャッフルし中が見えない袋に入れる。
④ 袋の中から1枚だけ取り出す(このとき盛り上げるとGood✨)
⑤ 表になった九九の積が、②で書いた数字の中にあったらペンでチェック!
⑥ これを繰り返してタテ・ヨコ・ナナメどこかそろったらビンゴ🎉✨
🌟 景品は小さなお菓子やシールの他、ハグや高い高いのようなものもあり(足腰に気をつけてね!)
式と答えが別々になったver.のくくるんでメンバーさんが実際に遊んでみた体験コラムはこちら
※この遊びは式と積が別々ver.のくくるんを使用します。
① くくるんの式カードを裏向きにして参加者に5枚ずつ配ります。
② 自分の手札を見て、場に出すカードを1枚決めます。
③ 決まったら裏向きにして場に出します。
④ 全員のカードが1枚ずつ場に出たら、「せーの」の掛け声で選んだカードを裏返します。
⑤ 場に出たカードの答えが1番大きい人が場のカードを全てもらいます。
⑥ ②~⑤を繰り返して、全員の手札がなくなったら終わりです。
⑦ 集めたカードを数え、1番多くもっていた人が勝ちです。
🌟大きさを競う以外にも「一番小さな人が勝ち」「20に一番近い人が勝ち」のようなルールも九九の理解を深めるのに効果的です。
メンバーさんが実際に遊んでみた体験コラムはこちら
\ 遊びながらかけ算九九をマスターできる /
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なかッち|中道 貴洋
デキルバ主宰。夢中力クリエイター
塾講師、小学校教員、児童指導員を経て現在に至る。著書『苦手さのある子も夢中になる算数遊び&教材アイデア』『苦手さのある子も夢中になる国語遊び&教材アイデア』、寄稿『授業力&学級経営力2024年3月号』『特別支援教育の実践情報2025年5月号』、他講演多数。





